複数のクレジットカードを連続で申し込むと審査に悪い影響を及ぼします。今回は、複数のクレジットカードを連続で申し込むと、どのような影響があるのか、解説します。
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クレジットカードの多重申し込みとは
6か月以内に複数枚のクレジットカードの申し込みを行うこと
クレジットカードの多重申し込みというと、通常、6か月以内に、複数枚のクレジットカードの申し込みを行うことを指します。他のクレジットカードの申し込み状況もクレジットカード発行にあたっての審査項目の一つとなっていて、6か月以内に他のクレジットカードを申し込んでいると、最悪の場合審査に不合格となるなど、悪影響を及ぼす場合があります。
多重申し込みが審査に悪影響を及ぼす理由
クレジットカードの多重申し込みがなぜ審査に悪影響を及ぼすのかというと、申込者の信用力に不安が生じるためです。「クレジットカードの一般的な審査基準とは?」でも述べましたが、クレジットカード会社が審査を行うのは、利用者が毎月利用額分をきちんと支払ってくれるだけの信用力があるのかを見極めるためです。多重申し込みをするのには、様々な理由があるかもしれませんが、その中の典型的なものとして、「現金がほとんどなくなってしまい、支払うことができないのでクレジットカードで支払うしかないから」や「クレジットカードのキャッシング機能を使ってできる限り現金化したい」など、もはや火の車状態をしのぐためにクレジットカードを発行するというものがあるので、クレジットカード会社はリスクをおそれ、審査を厳しくするのです。
なぜ「6か月」?
ちなみに、なぜ「6か月以内」に複数枚の申し込みを多重申し込みとしているかというと、各クレジットカード会社への申し込み情報は、信用情報機関において、6か月間保管されるためです。「信用情報機関とは?開示請求できる」でも述べたとおり、クレジットカード会社はすべて信用情報機関に加盟しており、審査にあたって、申込者の情報を照会します。すなわち、6か月以内の申し込み情報は、クレジットカード会社によって容易に取得できる状態なのです。
データで見る傾向
一発アウトになるような項目ではない
当サイトでは、クレジットカードの審査に関するデータを取得していますが、多重申し込みという事情だけで審査に通過しなかったという例はなく、他の事項(職業や年収、勤続年数やクレヒスなど)が問題なければ、審査には通過するようです。
(例)
- 26歳、正社員、年収250万、滞納歴なし、多重申し込み→Orico card the point審査通過
- 25歳、正社員、年収350万、滞納歴なし、多重申し込み→セディナカード審査通過
他に信用力を下げる事項があると審査不合格の可能性も
無職だったり、年収がかなり少なかったり、勤続年数が短すぎたりするなど、他のマイナス条件も合わさると審査に不合格となってしまう可能性があります。
(例)
- 48歳、非正社員、年収250万、勤続年数1年、多重申し込み→REX CARD審査不通過
複数のクレジットカードを作るためには
6か月あけるのが無難
クレジットカードは現状様々な種類があり、どのカードも特典や利便性などの観点で魅力が多いので、複数のクレジットカードを保有したいという方も少なくないでしょう。とはいえ、複数のクレジットカードを同時あるいは短期間に連続で申し込むと、上述のように、審査が厳しくなってしまいます。通常の申し込みより無用なリスクを発生させないためにも、前に申し込んでから6か月はあけておくのが無難です。
どうしてもという場合でも最低1か月はあけよう
入会キャンペーンの特典が欲しいから作りたい、という方で、さらに6か月も待っていてはキャンペーン期間が終わってしまう!という場合でも、前の申し込みから最低1か月はあけましょう。ただし、これは年収や職業、クレヒスなどに問題がない人に限ります。無職の方や非正規社員で年収の低い方などは、やはり6か月はあけるべきです。
審査に通過しなかったからといってすぐ他のカードを申し込んではいけない
注意しなければならないのは、あるクレジットカードの審査に不合格となったために、やはりカードが欲しいから他社のカードを申し込む、というパターンです。結論から言うと、審査通過しなかった人は絶対に多重申し込みは避けましょう。審査に不合格となるということは、信用力に問題ありと判断されており、その情報は信用情報機関を通して、他社も知ることができるので、新たに申し込んだ会社はかなり厳しく審査することになります。したがって、2枚目以降のカードも審査に通過したい場合は、絶対に6か月間あけましょう。そもそもクレジットカードの滞納金をまだ支払ってなかったり、自己破産から数年しか経っていなかったりするために新たなカードが作れない、という方は、そういった状況が消えるまで、クレジットカードの発行はあきらめましょう。
以上のように、多重申し込みは要らぬリスクを負うことになるだけなので、キャンペーン期間などの特段の理由がなければ、6か月はあけて申し込むようにしましょう。